相談の状況
国民生活センターの「2022年度 全国の消費生活相談の状況」では、「定期購入」に関する相談が約10.2万件で、相談全体の約1割を占めたとされています。また「インターネット通販」と「定期購入」では、化粧品や健康食品の定期購入に関する相談が多いと書かれています。2026年8月公表の2025年度の状況でも、販売購入形態別では「通信販売」が38.0%で最も多く、インターネット通販・定期購入では化粧品や健康食品の定期購入に関する相談が多いとされています。
注文前のチェックリスト(国民生活センター)
国民生活センターが2022年6月9日に公表した注意喚起には、定期購入の注文前チェックリストが載っています。要点は次の7項目です。
- 定期購入が条件になっていないか
- 条件になっている場合、継続期間や購入回数が決められていないか
- 支払うことになる総額はいくらか
- 解約の際の連絡手段(電話のみ、受付時間など)
- 解約・返品できるか、できる場合の条件(返品特約)と解約条件
- 利用規約の内容
- 「最終確認画面」をスクリーンショットで保存したか
改正特定商取引法の「最終確認画面」
2022年6月1日に施行された改正特定商取引法では、通信販売の申込みの最終段階(最終確認画面)で、分量、販売価格、支払の時期・方法、引渡時期、申込期間、申込みの撤回や解除に関することなどを、消費者が簡単に確認できるように表示することが求められています。表示がなかったり、誤認させる表示があったりして誤認して申し込んだ場合は、申込みの意思表示を取り消せる場合があると国民生活センターは説明しています。
最終確認画面に「2回目以降の価格」「最低購入回数」「解約の締切日と方法」が並んでいるかを確認し、画面ごと保存します。見当たらなければ申し込まずに問い合わせます。
「定期縛りなし」「さらにお得なご案内」に注意
2026年4月28日の注意喚起では、購入途中や購入後に表示される「さらにお得なご案内」やクーポンから、回数縛りのある定期購入に切り替わった事例が紹介されています。例として、770円のお試し価格で石けんを注文したつもりが、クーポン画面から4回継続(総額約2万5千円)の契約になり、途中解約には通常価格との差額が必要とされたケースが挙げられています。同じ資料では「定期縛りなし」は最低購入回数の指定がない(いつでも解約できる)定期購入である可能性がある、と注意しています。
年額に直して比べる
初回価格だけでは比較できません。次の式で、続けた場合の金額を出します。
年間の支払額 = 初回価格 + 2回目以降の価格 ×(12か月で届く回数−1)+ 送料・手数料 × 回数
送料や支払手数料は販売会社ごとに違います。たとえば練り香水の記事で紹介しているボディセンスの販売元(株式会社ソシア)の特定商取引法表示では、送料は商品により680円〜880円(税込)、後払いの払込手数料は198円(税込)とされています。一方、同社のボディセンス販売ページの決済方法欄では「NP後払いリアルタイム wiz(手数料330円)」と表示されています。手数料は決済方法や表示箇所によって異なるため、申込画面と最終確認画面で実際の金額を確認してください。
相談先・申込先の選び方
販売会社を選ぶときは、特定商取引法に基づく表示(販売業者名、所在地、電話番号、返品条件)が具体的に書かれているか、解約方法がページ上で確認できるかを基準にします。困ったときは、消費者ホットライン188で最寄りの消費生活センターに相談できます。
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関連ガイド
出典・確認先
- 国民生活センター|「おトクにお試しだけ」のつもりが「定期購入」に!?(2022年6月9日)(2026-10-12確認)
- 国民生活センター|巧妙化する定期購入のトラブルにご注意(2026年4月28日)(2026-10-12確認)
- 国民生活センター|2022年度 全国の消費生活相談の状況(2023年8月9日)(2026-10-12確認)
- 国民生活センター|2025年度 全国の消費生活相談の状況(2026年8月5日)(2026-10-12確認)
- ソシアオンラインストア|特定商取引法に基づく表示(2026-10-12確認)
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